2008/03/26(水)
『箱の中 / 木原音瀬』
木原音瀬さんの「箱の中」読みました。

オークションで探したら、定価より少し安い程度だったのでアマゾンで購入。

…定価より少し安い程度だと、オークションのやり取りが面倒なので…;

アフェリエイト登録してるのに、自分のブログから行かずに普通にアマゾンのホームページに行って購入…。


それは、いつものことなので置いといて。


評価がすごいので、期待していました。

こういう場合、期待しすぎて期待はずれということが多々あるのですが、期待通りでした!

確かに、ボーイズラブなんですけど…やってるシーンは1度のみ。

少し前の私なら間違いなく手に取ることの無かった作品でしょう。

でも、そんなのはどうでもいいんです(笑)

話がすごい!

途中でやめられなくて、一気に読みました。

ドラマのようでした。

堂野と喜多川がそこにいるんです。

小説の中なんですけど、生きてるんです。

ビックリしました。

今まで、あまり小説は好きじゃなかったんですけど、この1作品のお陰で「木原さんを好きになる」どころか「小説を好きになる」になってしまいました(笑)


あらすじ:堂野崇文は痴漢と間違われて逮捕されるが、冤罪を訴え最高裁まで争ったため、実刑判決を受けてしまう。入れられた雑居房で。喜多川圭という癖のある男に出会う。愛されずに生きてきた喜多川の乱暴な愛情に、少しずつ応えたいと思い始める堂野。これは愛なのだろうか、同情なのだろうか…? が…。

堂野が痴漢と間違われるシーンの堂野の心情というものが、とても上手だと思いました。

「何故、どうして俺が…」

最後の最後まで裁判で争って、結局は実刑を受けて刑務所に入ってしまいます。

「ぼくがやりました」

その一言を嘘でも言っていれば、実刑は免れて罰金だけで済んだことを後悔するところも、すごく伝わってきました。

実刑を受けたことで、会社はクビ、親は世間体に耐えられなくて田舎へ。

妹は結婚の話があった彼氏と別れることに。

すべては自分のせいだと堂野は自分を責めます。

追い討ちをかけるように、同室の三橋(詐欺師)に「自分も冤罪だ」と近づかれ、堂野は彼を信用して実家の住所を教えてしまいました。

三橋は、堂野よりも早く出所し、詐欺を働きます。

堂野から聞いた住所の先…堂野の両親の元へ行き「有名な弁護士をつければ、堂野の冤罪を立証できる」と話し、堂野の両親から300万という大金を騙し取ったのです。

それを聞いた堂野は自分は死ぬしかないと思うようになります。

そのころから喜多川が堂野に近づいてきて、堂野に優しくします。

喜多川が堂野に優しくする理由は、ただ堂野に「ありがとう」と言って欲しかったから。

でも、堂野は三橋に騙されているので、喜多川の優しさを信じきれないんです。

少しずつ、少しずつ。

彼らは一緒にいる時間が増え、堂野に喜多川への情が芽生えてきます。

手を繋ぎ、キスをして。

騒ぎが起こった際の看守の隙を見計らって、喜多川は堂野を犯します。

部屋には他の人もいるのに。

それを見た新入りはその夜に、堂野に夜這いをかけ、それを喜多川が見つけボコボコにしてしまい、独房に入れられてしまい、そのまま堂野は出所してしまいます。

その後、堂野は女の人と付き合い、子供ができて結婚します。

喜多川の出所日を知っていた堂野は、喜多川を迎えに行くか迷うのですが結局は行きませんでした。

彼の、自分への愛が本物だとわかっていたから。


喜多川が出所後は喜多川が雇った探偵の視線で描かれています。

そして、やっと喜多川は堂野を居場所を見つけました。

堂野と喜多川が出会ってから6年が経っていました。

そこまでで、「箱の中」は終わりです。

ソッコーで「檻の外」を手に取りましたよ(笑)

本当によかった!檻の外が発売してから箱の中をよんで。













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